shino in china 慢慢来!!: 7月 2013

2年間与えられた、自分の中国での任期もあと5ヶ月。。。

中国での生活にもだいぶ慣れ、
むしろ親しみもだいぶ感じている今改めて、

自分がここ、大きな大きな中国の、多くの日本人はどこだかわからない湖北省にある、小さな小さな襄陽市の一つの病院で活動させてもらっていることを、ありがたく思うことが増えてきた。

日本とたしかに隣国だけど、でもたぶんこの町で暮らす日本人女性は自分一人で、
近いようで遠い場所。
そんなところで自分はこの1年半やってきたんだなー・・・ってなんかなんとなく改めて思う。

日本にいたときよりは、自分の時間をしっかりとれる生活の中、

ゆっくりご飯を作っている時間や、

ベッドでゴロンと何も考えずにいられる時間、

あつーーーーい毎日から逃げるためのアイスを楽しみに食べる時間(笑)とか、

好きな時間はいろいろあるけれど、

ふと

「あっ、この時間好きだなー。ステキだなー。」

って思うとき。

それは決して大きくはないリハビリ室で
同僚と、患者さんとそのご家族、

時には2，3家族が一緒になって、リハビリが終わった後、何気ない話で一緒に顔を見合わせながら大笑いしてるとき。。。

ただの、でもとってもステキなおしゃべりタイム。

日本にいたときや、赴任して間もない頃はこの感覚はなかった気がする。

前にもこんな瞬間はあったかもしれないけど、
自分自身がこの瞬間に対して、こんな風に受け止められたことはなかった気がする。

少なくとも感じ方が違うんだよなー。

中国の病院（全てではないかもしれないが）では、
日常生活が自立できない患者さんに対しては、家族もしくは誰かしらの介護者が24時間付き添っていることが決まっているため、リハビリにも毎回ご家族が同伴する。

驚くぐらい厳しく患者さんに声をかけているときもあるけれど
（訓練中にケンカし出すこともあるぐらい(笑)）、

もちろん患者さんのモチベーションをあげてくれたり、
患者さんの話す方言が聞き取りきれないときに通訳役になってくれたり、
家族も一緒に訓練に参加していると言っていいほど、一緒にいろんなことを手伝ってくれる。

患者さん同士、ご家族同士もとても仲が良く、
みんなが大きな家族のように付き合っている。

そんなアットホームな雰囲気の中、同僚と患者さんとご家族と
他愛もない話や冗談を言ったり、
一緒に笑顔でいると、

ここに一人で来た淋しさももちろん吹っ飛ぶし、

みんなに受け入れてもらえてることを、なんとなくだけど肌で感じることができるし、

今まで感じたことのない幸せを感じる。

でも逆に、この感覚から離れる日がいつか来ることがとても淋しくなったり、
中国のみんながとてもとても恋しくなったりする。

ほんのちょっとした時間だけど、
大好きな時間。

同僚や患者さん、患者さんのご家族も
自分に対して、

「ボランティア」としての自分と関わってる時間ではなくて、

「佐藤志野」っていう友達と一緒にいる時間

って思ってくれてる感じがして、心が和やかになる。

とっても感覚的なもので、何かとても印象的なことがあったわけでもないけれど、
でもそんなこと、そんな感覚を流さずに自分が感じれていることも、
自分の変化なんだと思う。

でもあと5ヶ月、この自分の「好きな時間」をたくさん過ごせるように、
またやっていこう。

小さなことにも目と心を向けて、幸せと喜びを感じられるように、
残りの時間にとらわれずに、大きな心でやっていきたいな。

小さいけど当然じゃない、とても大事なものを大切に。