2013年11月24日日曜日

がんばれ!負けるな、リーダー君!

最近ちょっと表情に元気がなかった、リハビリ治療師のリーダー君。


これは元気のあるリーダー君(笑)
北京の日本食屋さんで♪
 
 
 
仕事中も、時間が空くと部屋の奥にあるスタッフ用のエリアで椅子に座り込んでいた。

他の同僚とのやりとりも、なんとなく最低限だけに済ませてる感じがしてたし、仕事が終わるといつも以上にさっさと帰ってしまう。。。


感情の波が多少ある子だから、こんなことは初めてだったわけじゃないけど、何か思ってることがあること、最近仕事を楽しめていないこと、それは見て明らかだった。



治療師(彼を含めて5人)の中のリーダーとして仕事を任されている彼。

あたしのカウンターパートにもあたる、とっても大切な存在。



赴任してから、活動の中でいろいろ疑問に思ったこと、提案していきたいこと、まず彼に話して彼の意見を聞いて・・・
彼から病院事情についてもたくさん教えてもらったし、本当にたくさんのことを語り合ってきた。






活動終了まで1ヶ月を切って、ちょうど自分も彼ともう一度ゆっくり話をする時間が欲しいと思っていた。


今まで私が中心に引っぱってきたことを、今後は彼を中心に維持、そしてさらに向上していってもらうためには、彼自身が自分の仕事、毎日の業務をおもしろいと思っていなければどうにもならない。。。


仕事後、「話がしたいんだけど…」と言って彼に時間をつくってもらった。





「最近仕事おもしろい?」

「なんか業務についてとか、日々の仕事について考えてるんじゃない?」



率直に聞いてみた。



「はぁ~~・・・・・・」


大きなため息をついて、少し考えてから、彼がいろいろ話してくれた。




彼が今ペアになって組んでいるDrとの相性のこと、

治療師リーダーとしての彼に対する主任(リハビリ科の長でDr)からの評価、信頼度がとても低いんじゃないかと感じていること、

やるべきと思ってやっている行動が、他の人の反感をかっているときがあるんじゃないかと感じることがあること、

いろいろ考えることはあるけれど、こういう立場としてやらなければいけない、上と下の板挟みになっているストレス、


・・・・・・・



仕事のことをめちゃくちゃ考えてくれてた。

相性が合わないことによるストレスとか、すぐにはどうにもできない問題もあるけれど、
でも一つ、私が伝えたかったことと、彼が感じているものが一緒だった。




やるべきと思ってやったこと、提案したことが、時に周りからは受け入れられなかったり、逆に余計な行動として反感されてしまうこと。





私のこの2年間もそんな出来事がたくさんたくさんたーーーーくさんあった。
何度もぶつかったし、何度も伝えた。

1つ解決してもまた1つ。。。


でも、彼に言いたかったのは、



自分が理由を持って、根拠を持って、自信を持って、やるべき、変えるべきと思うことは、最初どんなに他から言われようと、少し、ちょっとだけ踏ん張ってほしい。

理由がしっかりしていれば、道理にかなっていれば、それが正解であることをわかってくれる、感じてくれるときが必ずくるから。



ということ。
これを言えるようになったのは、私がこの2年間で身を持ってそれを感じることができたから。





彼が前に使ってくれた中国語でとても好きな言葉がある。



「从我做起」=「自分から動き出そう」



そんな意味。協力隊として海外に来た自分にもピッタリの言葉。



煙たい顔されたらこっちだって何もいい気はしないし、
何のためにやってんのかわかんなくなるし、
自分以外の人がやったっていいわけだし。。。

リーダーとして、他の同僚にいろいろ言わなければならないこと、指摘した方がいいこと、たくさんあって、でもうまくいかないどころか反感される。。。



でも、やって正解なことから逃げないでほしい。



あたしはこの2年この同僚たちと過ごしてきて感じてる。

ここの人たちは変われる。
わかってもらえる。
通じ合える。


仲間を信じて、時には頼って、やっていってほしい。



彼は、しっかり私の顔を見ながら、

時にはいろんなことをイメージしながら、

自分の考えと照らし合わせながら、

彼なりに大きな一歩を踏み出したかのように


「・・・・・・うん。できるだけのことをやるよ。俺もわかってる。この2年に確実に変化がいろいろあったこと。だから俺もがんばっていくよ。」



と言ってくれた。



自分から悩みや苦しみを吐き出すのがあまり得意じゃない彼…。


これからは、時にリーダーの権限で仲間をうまいように使って、たまには思いっきりはき出して、パンクしちゃわないように進んでいってくれるといいな。


彼が毎日の仕事をおもしろいと思ってやっていけるように。。。
あたしの言葉が変にプレッシャーにならないといいけれど。。。(笑)


応援してるよーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


【JICA中国主催のリハビリ在外研修のときの写真】
一緒にいろんなこと考えることができました。
 
 

2013年11月17日日曜日

北京で日本人中学生に会ってきました。

11月12日、北京にある日本人学校(中等部)で

“進路・生き方・職業選択”に関する特別授業

という時間に話をさせてもらう機会がありました。



内容としては、

今の職業につくまでの進路選択の過程や、
JICAボランティアになろうと思った経緯、
現在の活動内容や今後について

などなど。。。



中学1年生約50人が体育座り(懐かしいっ!!!!!)しながら、想像してた以上にとっても真剣に聞いてくれました。



その日本人学校は小中併設していて、学校に入ると子供たちがたーーくさん。
下駄箱を見ただけで学校という場所の懐かしさに興奮(笑)

この門の外では中国語の世界、中では完全に日本語の日本の小中学校と同じ世界。
当然だけどなんだか不思議なカンジがした。 


 着いた頃はちょうどお昼休み。
長縄跳びとか竹馬とかホント懐かしかったー。

 
 





今回、講話の準備をするにあたって、

「あたしが中学1年生の頃ってどんなこと考えてたっけなー。」

って何度も考えてみた。

どんな言葉づかいが一番わかってもらいやすいか、どんなネタがおもしろいと思ってもらえるのか、
正直全然想像つかなかった。



でも実際に教室に入って、生徒さんたちが


「背の順で2列になってー!!」

とか、

「ねぇ!男子ちゃんとやってー!」


みたいなやりとりをしてるのを見て、懐かしさとかわいさを感じると共に、なんとなくどんなテンションでしゃべったらいいかわかった気がした(笑)



学級委員さんが司会進行してくれ、
自分ともう一人、黒龍江省で日本語教師をしている隊員さんと2人、それぞれ話をさせてもらった。





理学療法士の仕事紹介をしたり、
自分が中学生、高校生、大学生だった頃の写真を見せてしまったり、
今の配属先での写真を見てもらったり。。。


ただ黙々と聞く子、

ときどき「へぇ~。。。」みたいな顔も見せながら聞いてくれる子、

話にうなずいたり、いろいろ考えたりしながら聞いてくれる子、

体育座りがきついんだろうなーってカンジの子(笑)、


いろんな反応が見れておもしろかった。



最後の質問タイムでは、
ビックリするほど次々と手を挙げて私たち2人に質問をしてくれた。


「日本と中国で一番大きな習慣や文化の違いってなんだと思いますか?」

「日本を離れて友達や家族と会えなくなって、どうやって乗り越えてきたんですか?」

「こっちに来て一番辛かったことはなんですか?」

「尖閣諸島の問題とかで嫌な思いをしたことはありましたか?」

「JICAボランティアになって、一番大きな思い出やできごとはなんですか?」


・・・・・・・


パッと答えるのが難しいぐらいの質問をいくつもしてくれて、
生徒さんの質問のおかげで、逆にまた自分のこの2年間や中国についてたくさん考えることができた。



生徒のみんなにとっては、
中学一年生の時に、たった一回学校に来て、自分の人生について話をしていった人・・・

きっとこの先、あたしが話したことなんぞや、覚えていてくれてる子はほとんどいないと思うけど、
でも、今回のことをきっかけに、

「リハビリの仕事ってこんなカンジなんだー」
とか
「JICAってちょっとおもしろそうかも…!?」
とか、

単純に
「こんな人がいるんだなー」

って知ってもらえたり思ってもらえたりしたら、それだけで十分。



自分にとっては、今回のことを通して自分の今までの人生や2年間の中国での生活を振り返って、言葉で表す機会をもらえてとてもよかったし、

中学生に自分のことを話すなんて、この先一生ないかもしれない貴重な経験させてもらって本当によかった。


そして、

教師っていう仕事もすごくおもしろそうだな。

なんて、また新たな興味も抱いてみたり。。。



日中関係もいろいろある中、たくましく、毎日明るく、中国北京で過ごしているこのみんなが
ステキな夢を持って、
ステキな仕事について、
それぞれの人生を楽しんでいけますように。


あたし自身もまだまだ、これからの自分の人生、考えていかないとです(笑)




2013年11月9日土曜日

襄陽のある日の朝ごはん♫

 
今日は中国湖北省の朝ごはんをご紹介♫
 
日本でもパン派ご飯派あるけれど、中国は地域によっても朝食べるものが全然違う。
そもそも日本との大きな違いは、
 
 
 
朝ご飯を家で食べることはほとんどない
 
 
 
ということ。
 
 
 
みんな外まで買いに行くか、外で食べる。
でもパン屋さんもあるから、自分は前の日の夜にパンを買って、朝ご飯を食べてから出勤するのだけど、中国人にとっては変な習慣。(笑)
 
 
 
中国人の朝ごはん、食べるものはホントいろいろ。
 
 
【麺】
持ち帰りだとこーやって紙のお椀に入れてくれる。
朝出勤の時間帯は、これを食べながら歩いて出勤してくる人もたくさんいたり(笑)
 
 
 
【餅子・焼餅(右下)】
「ビンズ」「ビン」「シャオビン」
地域によってちょっと呼び方は違うけど、あたしの大好物♡
種類(味、厚さ、中の具など)もいっぱいあるけど、これはチヂミのようなクレープのような、
塩っ気とネギの香ばしさがたまらんのです(*^。^*)
 
【粥(左奥)】
中国ではお粥は飲み物。
中国語の動詞でお粥は「食べる(吃)」じゃなくて「飲む(喝)」を使う。
だから馒头(マントウ=肉まんの肉なし)とお粥、こんなセットで食べたりする。
 
 
 
【油条(ヨウティァオ】
甘くない棒状ドーナッツ。
最初は“なんじゃこりゃ”ってカンジだったけど、慣れるとこれまたおいしい。
これにゆで卵やお粥を一緒に。
 
 
【煎饼(ジェンビン)】
クレープの中にワンタンの皮をあげたようなものや、レタス、卵などなどを包んだもの。
地域によってちょっとずつ味が違って、旅行先で食べるのも一つの楽しみ♪
 

 【小笼包(シャオロンバオ)・汤包(タンバオ)】
ご存知小龍包♫
これは上海に行ったときの写真だけど、
私の住む地域ではこれは“汤包(タンバオ)”って呼ぶ。
ここでは“小笼包(シャオロンバオ)”はプチ肉まんみたいなカンジのもの。

 
 
 
あと最近、患者さんの家族が


「焼売は食べたことあるか?」


と聞いてきて、


「日本にもありますよー。おいしいですよね♪」


と話すと、
なんだか日本でよく食べる焼売とはちょっと違うみたい。


「明日の朝買ってきてあげるよ!!!」


と、日本では絶対お願いしちゃいけないようなことだけど、甘えさせてもらっていただいてみました♪(笑)




そんな次の日の朝ごはん。
朝の勉強会用の本とパソコンを片手に治療用ベッドの上でいただきます_(_^_)_


焼売も袋に入れてくれる^^;
 

中身はもち米のみ!!!!
しかもデカい!!!!!!大きすぎて元々の形状はなくなってるけど(笑)
シューマイとちまきのあいのこってカンジかな。
でも香ばしくって、おいしかったー♪






他にもいろいろあるけど、私の住む湖北省では

 



を好んで食べる人の割合がかなり高いと思う。
しかも朝から辛い(笑)


 
前に仲のいい病棟の掃除のおばちゃんと、週末、朝出勤の前におばちゃんがよく行く麺屋さんに連れて行ってもらった。


自分が日本人だって言うと、テンションあがりまくっていた店主のおじちゃんは
カメラを向けると恥ずかしがって後ろ向いちゃいました(笑)
 
 
 


【襄陽のジャージャー麺】
日本で食べるジャージャー麺とは全然違って挽肉はなし!
もやしや大豆、あとは牛の血で作った寒天みたいなのが入ってて、ねぎと香菜は入れ放題。
 



ここでは朝、麺を食べないと午前中パワーが出ないっていう人もいるほど。
同僚も、麺以外のものを食べた日は、10時ぐらいになると


「おなか減ったーーーやっぱり麺じゃなきゃダメだーーーー」


って騒いでる^^;


おいしいんだけど、やっぱり朝からこの量の麺と油と辛さは胃に重すぎて、
この日はお昼もいらないほど朝からドッシリ(^_^;)


こっちの生活にもだいぶ慣れたし、中華料理もとっても好きだけど、朝起きたての身体に、あの辛い重い麺はまだ慣れないみたいです。。。(笑)






あとは、朝ご飯じゃないけど、病棟でのちょっとした様子をご紹介♪




ある日の昼ごはん。

特に寒くなってくると火鍋の季節になり、結構な頻度でこんな光景がナースステーションの奥の部屋で見られる。


そう、病棟に火鍋の出前!!!!!!!

中国では、お昼ちょっとした炒め物やお弁当、鍋を出前してもらうことも日常茶飯事。

発泡スチロールのパックにギューギューに詰められたご飯を片手に、みんなで昼からお鍋をつつきます♪

 
 
もうみんな立ち食い(笑)
おなか空いてるから食べれれば何でもいいんです(笑)
部屋中お鍋の臭いで充満するけどおかまいなし(笑)
 
 
 
 
 
そして、これはある勉強会の日の夜。
 
 
この日は勉強会が長引くだろうと察した科の主任と師長さんが、スタッフのために病院食堂から大量のお粥と餅子を出前!!!
 

 

 
 
 配給開始ーーーーー!!!!(笑)
早い者勝ちーーーーーーー!!!!!!(笑)
ちなみにここ、ナースステーション(笑)



のんびり写真撮ってたら

「早く!!食べないの!!??なくなっちゃうよ!!??」

と怒られました(笑)



こんな朝ご飯、昼ごはんの火鍋、勉強会の夜に食べたお粥・・・
日本に帰ったら、そんなものが恋しくなるんだろうなー。



協力隊として海外に来て、グルメをこれだけ楽しめるのは中国の特権。・・・だよね!!??

帰国前にまだまだ楽しんで帰ろうと思います(*^^)v