そんな患者サンの症状の一つに「失語」という症状がある。
簡単に言えば、脳の中で言語に関して支配している領域が損傷を受けることにより、言葉が思うように出てこなかったり、他人の話す言葉が理解できなかったりする症状。
患者サン本人はたとえば「本」って言ってるつもりでも、実際に出てきてる言葉は違う単語だったり、ある物を提示されてそれが何なのかはわかっているけど、その物の名前が出てこなかったり。。。
症状や程度はホントにさまざま。
今見ている患者サンにもその失語の症状をもつ患者サンが何人かいる。
ある患者サン。。。
その方は言葉の表出も、言語の理解も両方とも障害されていて、患者サンは話そうと思っても「ヤーヤー」という音しか出ず、私たちが話すことへの理解も不十分なので、問いかけに対する答えがYESのときもNOのときも首を横に振ったり、コミュニケーションをとることが難しい状態。
担当治療師も指示した運動が理解してもらえなかったりコミュニケーションがうまくいかず訓練もうまく進んでいなかった。
患者サンもイライラしてしまうことが多かった。
そんな患者サンを一緒に診せてもらうことになり、私なりにその患者サンとコミュニケーションをとった。
すると、
私の話し方がゆっくりだったのが良かったのか(速く話せないからゆっくりなだけなんだけど。笑)、何かが通じ合ったのか(?)、コミュニケーションがわりとうまくいって、次の日からその患者サンが笑顔で積極的に訓練に取り組んでくれるようになった。
リハビリの治療時間以外でも廊下や病室で会うと笑顔で手を振ってくれた。
何が原因だったのかはよくわからない。
でも、言葉が通じなくても、心があれば通じ合えるってこういうことなのかなって、自分で勝手に前向きに考えてみて嬉しくなった。
教科書(だったかな?)で失語について書かれていたことを思い出した。
「失語の患者サンの状況は、外国語の学習が不十分な状況に似ている部分がある」
と。
言おうと思った単語が言えなかったり、違った単語を言ったり、文法的に間違った話し方や短い話し方をしたり、苦労したたどたどしい話し方になったり。
相手から何を言われているかさっぱり理解できなかったり、話の中に出てくるいくつかの単語しか意味が分からなかったり、
ゆっくりハッキリ話してもらうとときには理解できたり。
うまくコミュニケーションがとれないことでイライラしてしまって、感情のコントロールがつかなくなることがあったり。。。
全部中国に来てからのあたしの状況と一緒。
その患者サンもあたしに対して何か近いものを感じてくれたんだろうか。。。
もちろん「同じ」ではないけど、こうやって言語の異なる国の患者サンのことを、自分の語学学習という経験を通して少しでも考えることができるのは貴重なこと。
この先、少しずつ中国語をマスターしていって、不自由さを感じることが減っていったとしても、この最初の語学の苦しさを忘れずに患者サンと接していきたい。
いや、絶対に忘れずに接しなきゃいけない。
追記:ちょっと専門的なことではあるけど。。。
中国語にはひらがなが存在しない。日本語とはもちろん発音の方法が違うし、声調
(→↗⤴↘という音の四つの変化)も存在する。
評価でも訓練でも使う文字は当然全部漢字だし、
声調のことを考えると音の理解と発語の関係も日本人とは違うかもしれない。
日本の失語の患者サンの症状しか目にしたことがなかったから、中国語における失語の患者
サンと接するのは、とても興味深い。
【THE 魚】
スゴいでしょ??油たっぷり、でもおいしい。
【山登り(武当山)・中国デカい!!】
この前の週末に行ってきた山登りのときの景色。山頂まで3時間。階段をのぼり続けた…(+_+)
もちろん次の日は筋肉痛。
もちろん次の日は筋肉痛。
【一緒に山登りした看護師サン達♪】
めっちゃ暑くて帽子買ってたんだけど・・・
中国ってやっぱり何かと「赤」。笑
【帰りはロープウェイ☆】
バテバテだったので帰りはロープウェイ♪半分ジェットコースター!!
【川の向こうに行きたくて船を待つ人々】
今日は漢江の中州にある「桃花島」っていうアウトドア遊びスポットにお出かけ♪
中州に行くための船を待つ人たち。。。
そんなにギリギリまで攻め込まなくても・・・ちゃんと船は来るよ。笑
もちろんこの後バーゲンセールのおばちゃん達にも勝る「我こそ合戦」が始まるんです。
【27歳、シーソーではしゃぐ】
「桃花島」の中にあるアスレチックゾーン(?)♪
私、相変わらずです。
【桜の花見はできないけど、菜の花きれい♪】
中国語で「油菜花」。やっぱり春はいいね!!
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